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山口眼科内科

YAMAGUCHI CLINIC

硝子体手術

硝子体手術

硝子体手術のご案内

硝子体とは

硝子体(しょうしたい)とは眼球内部にある、無色透明なゼリー状の物質です。硝子体は水とコラーゲン線維からなり、眼球の形状を保持し、光の通り道にもなっています。
加齢や様々な疾患で硝子体に濁りが生じると、飛蚊症(黒いものが飛んで見える)を自覚します。
元々硝子体は網膜(カメラのフィルムにあたる場所)に隣接しています。加齢により硝子体は収縮してくる(空いたスペースは水に置きかわる)のですが、硝子体が網膜から外れる際に、光視症(視界の端でピカピカ光が見える)を自覚します。
こうした硝子体の変性が進行することで、網膜剥離や黄斑上膜などが生じ、病状に応じて硝子体手術が行われます。

手術の流れ

  • 01

    通常手術日は1~2か月先のご予約となります。手術前の検査として採血検査やお身体についての問診を行います。

  • 02

    手術

    結膜に0.5mm程の小さな穴を3か所開けます。

    • ・硝子体の代わりに眼球の形状を保つ灌流液(かんりゅうえき)を入れるため
    • ・眼内を照らすためのライトを入れるため
    • ・硝子体カッターなどの手術機器を挿入するため
  • 03

    硝子体カッターを使って硝子体や出血を取り除き、灌流液に置き換えます。その後それぞれの症状に対して処置を行います。

    • ・黄斑上膜・黄斑円孔:黄斑部の表面に張っている薄い膜をピンセットで慎重に摘出します。
    • ・網膜剥離:剥がれた網膜をくっつけて、原因となった孔の周りにレーザーを照射します。
    • ・糖尿病網膜症:増殖組織を切り剥がし、網膜全体にレーザーを照射します。
  • 04

    ガスの注入
    「網膜剥離」や「黄斑円孔」などの疾患の場合には、注入した灌流液を医療用ガスなどに置き換えます。
    ガスの膨張力によって網膜が剥がれ難くなり、疾患の再発を防ぎます。
    ガスを入れた場合には数日ほど、うつ向き姿勢が必要になります。
    ☆硝子体手術は白内障と同時手術を行うことが多いです。硝子体手術により、白内障が急激に進行することがあるからです。また術後に異物感や充血が生じますが、数日で改善されます。

手術機器について

  • 手術装置:Alcon社製の「Constellation Vision System®️」を使用することにより、患者さまへの負担を軽減した「低侵襲」な手術を実施しております。
    高性能な硝子体カッターによる手術時間の短縮と、非常に小さな切開創であるため感染リスクを最小限に留めることが可能となっています。

  • 手術顕微鏡:Carl Zeiss社製「OPMI Lumera」
    従来の顕微鏡よりも光学性能と操作性に優れており、今までは見えなかった微細な状況も視認できるようになりました。

  • 広角眼底観察システム:Carl Zeiss社製「Resight」
    硝子体手術の視野を広げる、非接触の眼底観察装置です。
    眼内周辺部は眼球を圧迫しないと確認できなかったのですが、「Resight」の導入により手術の効率性と安全性が向上します。

合併症について

感染症、網膜剥離、角膜障害、高眼圧、黄斑浮腫、駆逐性出血などが代表的なものです。
疾患ごとに発症するリスクは異なりますので、術前に説明いたします。

硝子体手術が対象となる疾患

① 網膜裂孔・網膜剥離

硝子体の牽引が強い場合、網膜に穴が開いて網膜裂孔を生じたり、それが原因で網膜剥離が生じます。

②黄斑上膜・黄斑円孔

網膜の中心にある黄斑部に硝子体組織の一部が膜を形成すると、黄斑上膜が生じ、その膜が増えて黄斑部に牽引がかかると黄斑円孔が生じます。

③増殖性糖尿病網膜症

重度の糖尿病により網膜血管が破綻すると、硝子体出血が生じ、その出血が網膜を牽引することで網膜剥離が生じます。

④網膜静脈閉塞症

網膜の静脈が詰まってしまう疾患で、眼底出血を生じたり、黄斑部にむくみ(黄斑浮腫)を生じ、急激に見え難くなります。

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